実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」!!なぜここまで評価されたのか考察&感想!!

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岸辺露伴は動かない 漫画&ゲーム

ジョジョファンも納得の完成度!
徹底的に実写最適化された荒木ワールド!

2020年の年末大いに盛り上がった実写ドラマ版「岸辺露伴は動かない」が、なんと今年も好評につき帰ってきました。しかも昨年に続き3夜連続放送!

[NHK総合]
第4話 2021年12月27日(月) よる10時~10時49分
第5話 2021年12月28日(火) よる10時~10時49分
第6話 2021年12月29日(水) よる10時~10時49分

これは毎年恒例のシリーズになるのか!?

そんな期待をしてしまうくらいの朗報です。

元々が実写向きではない作品にも関わらず、昨年の1~3話の完成度が非常に高く今回も期待が高まっています。

ではなぜここまで評価が高くなったのかジョジョファンであるボクの見解を含めて解説していきたいと思います。

演技微妙だった?子役のひどさでクオリティ下がった?第3弾「岸辺露伴は動かない」感想
「岸辺露伴は動かない」ネタ切れ感があり、コロナ過の内容やバキンの扱いに疑問が残った。イブ役の古川琴音さんの演技が素晴らしく、怖さを助長していた。一方、子役の演技やジャンケン小僧のコスプレ感は最悪で、ガラス降り注ぐシーンもチープだった。原作のイメージを壊さずに表現することが重要だったが、それがうまくできていなかった。

実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」の高評価ポイント

絶妙に調整されたジョジョ感

正確に言えばジョジョ感というより荒木飛呂彦感というべきでしょうか。

ジョジョといえばシュールでホラー感ある世界観、独特のセリフ回し、ぶっ飛んだキャラクター、モードなファッションでお馴染みですが、あれを実写表現するとなるとどうしてもコスプレ学園祭になってしまうところを本作では絶妙にバランスの取れた調整がされています。

例えばセリフにしても「おいおいおいおいおい」や「じゃあないか」等、ジョジョファンが気づくようなセリフ回しも過剰にならない程度に盛り込むことで、ジョジョを知らない人も受け入れられるような作りになっていました。

通常漫画原作の実写作品の場合どうしても以下の大人の事情を感じます

・アイドルを起用してファンで視聴率をあげよう
・売り出し中の新人を使いたいからキャラクターの性別を改変させよう
・ファン向けにCGを使って原作再現しよう
・オリジナルキャラクターを登場させてストーリーも変えてやろう

こういった実写化が大体失敗するであろう事例を今作はうまく回避していたような気がします。
※諸々改変はそこそこ行っていますがそこに商業的な匂いがしないのがポイントだと思います。

一般的な改変はかなりファンが怒る部分ではありますが、ここまで考えられた調整は相当珍しいので脚本・演出の底力を感じさせられました。

このバランスのおかげでジョジョの実写というよりも「世にも奇妙な物語」を

荒木飛呂彦の作品を原作として撮りましたという表現が近いかもしれません。

主要キャストの演技が素晴らしい

とにかく今作は演技の恩恵も多大に受けています。

中でも岸辺露伴役の「高橋一生」の演技が非常にすばらしい!

元々「高橋一生」持ってるサイコパスっぽい神経質そうな表情と声質が非常に岸辺露伴とマッチしており、変人感とかっこよさのバランスの取れた存在感を放っています。

話すときの距離感、目線、指の動きの美しさ、癖のある話し方、どれをとっても完成度が高く。ボク以外のジョジョファンからも「高橋一生」の演技は絶賛されています。

さらには2話の「くしゃがら」に登場した志士十五役の「森山未来」の怪演。

これはもうジョジョの意味のわからないテンションでブチ切れる変人を完成度高く演じていました。
彼のあの演技だけで元々漫画にはなっていない「くしゃがら」の物語が漫画になった場合の絵が思い浮かぶような迫真の演技だったと思います。※しっかりジョジョっぽい暴言も再現。

2人とも決して顔が人並み以上に整っているわけではないですが、逆にそれが作品の完成度と魅力に繋がっているように感じます。

唯一気になったのが平井太郎訳の「中村倫也」の演技・・・

キャラクターとして正しいのかもしれませんが不自然なアンニュイ感というか・・作品全体の作風と彼だけマッチしていない気がしました・・・演技や佇まいが一人だけ貧相でまるで90年代の豊川悦司っぽいというか・・・決して悪いわけではないんですが異物感がすごかったです。

スタンドの存在を最小限にしている

ここも今作で雰囲気を損なわない調整がされている

シンプルにスタンドを出せばしょぼいCGと日現実感に繋がるし、出さなければ原作ファンに怒られるという状況の中、なかなか面白い表現で回避している

元々「岸辺露伴は動かない」ではスタンドはそこまで登場せず奇妙な物語を楽しむものなので、下手にスタンドの像を出してしまうと途端に覚めてしまうものだが、今作はスタンドを「ギフト」と呼んでちょっとした岸辺露伴の不思議な能力として昇華している。

もしスタンドという存在を登場させてしまうと以下のような問題が起きる

・スタンドってどういう意味?
・他にもスタンド使える人がいるの?
・スタンドで戦う話なの?
・この現象はスタンドによるもの?

それを「ギフト」という表現で一般層にも伝わりやすく、また「なんか不思議なことできるんだね」程度にしてくれている気がします・・・

個人的な見解ですがこれのおかげで「岸辺露伴は不思議な力を持っている」「世の中には原因のわからない現象がある」というだけの解釈としてくれるので作品で冷めてしまうポイントを回避できている気がする。

モード感あるファッションが美しい

ジョジョといえば奇抜なファッションだが実施あの穴あき服や、露出度を再現してしまうとどうしても変態っぽくなってしまう・・かといって普段着にすると雰囲気を損ねる・・

そんな難しい状況筈、制作人はかなり困ったことだろう。今作はその問題点を上手に解決したように思える。

特に岸辺露伴はモノトーンだがシルエットに特徴があり、おそらくコム・デ・ギャルソンヨウジヤマモトの雰囲気を踏襲しているように思われる。※どうやらオートクチュール(完全個人のためのオリジナルの高級服)で作成しているらしい・・・

このドラマを見て「この服はどこで売っているんですか?」などYahoo!知恵袋に書いた人とかいるのではないでしょうか?

実際のデザイナーは玉置博人というデザイナーの方ですが、今作のファッションで近いのはやはりコム・デ・ギャルソンヨウジヤマモトですので気になる方は見てみてください。※値段に驚くと思いますが・・

一歩間違えば、昔のビジュアル系ファッションになってしまうところをうまくオシャレな感じでまとめています。まぁそれでも奇抜であることには変わりないですが・・・

先ほど紹介したハイブランドでは値段的に手が出ないですが、似たようなモード系のブランドはいくつかありますので、あの岸部露伴の雰囲気を出したければ挑戦してみるのもいいかと思います。

話が逸れましたが、このモードなファッションのおかげで、変人感と唯一無二の雰囲気の同居に成功した実写化ファッションの1つの完成形ではないかと思います。※ドラマ1~3話時点の解釈です

しかし・・・中村倫也よ・・なぜ君だけその服なんだぁ・・

 

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実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」を再度視聴する方法

特定の動画配信サービスで視聴する

本作は人気作ですがDVD/Blu-rayを購入する以外で視聴する方法はそこまで多くありません。
現状は以下の動画配信サービス2択しかありませんので第1弾・第2弾も何度も観たいという方は、契約を検討してみるのもいいかもしれません。

U-NEXT
映画 / ドラマ / アニメから、マンガや雑誌といった電子書籍まで楽しめる、おそらく動画配信サービス随一の作品数を誇るU-NEXT。
契約すれば「岸辺露伴は動かない」のドラマはもちろん原作の漫画も読めるし、それ以外の映画やアニメも相当数見れるので、単純に一番おすすめです。


NHKオンデマンド
「岸辺露伴は動かない」がそもそもNHKドラマなのでこちらが正規の放送局のサービス。
如何せんNHKの動画配信サービスというニッチさがデメリット。
見れる作品もNHKの過去作品なので余程NHKの大河ドラマなどが見たいという人でなければおすすめはしない。
そもそもNHKの放送はたまたまリアルタイムでTVで放送しているから価値があるような気がするのでどうしても契約する気にはならない・・

アニメ版が視聴したい場合

Netflix
独占配信・独自コンテンツに定評のある動画配信サービス。
契約しておけばジョジョのアニメがすべて視聴できるし、現在では第6部が地上波に先駆けて一挙に配信中です。おそらく今後も先行して最新話が配信されますので、ジョジョファン並びに「岸辺露伴は動かない」のドラマからジョジョに興味を持った方まで契約をおすすめします。

実写ドラマ「岸辺露伴は動かない」に関してまとめ

漫画家・岸辺露伴

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT

アニメ・漫画の実写化で失敗しがちな日本ですが、「岸辺露伴は動かない」に関しては非常に高い完成度を誇っており偏に制作した方々の意識の高さが感じられます。

まだ『懺悔室』など名作も実写化していないので2022年の年末にも是非実写化してほしいと思います。また、この流れならうまいこと『デッドマンズQ』あたりも実写にできないだろうか・・
ここにきてジョジョの人気も何度目かの再燃を迎えているのでドンドン流行って、もっとコンテンツが増えてくれることを祈ります。
ではでは

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